プレステ3 プレステ3とは?

thumb.jpg
PLAYSTATION 3試作見本(東京ゲームショウ2005バージョン)

プレイステーション3(PLAYSTATION 3、PS3)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が2006年11月11日に発売予定(北米・欧州では2006年11月17日)の次世代プレイステーション。

プレステ3 詳細仕様

詳細仕様

CPU(Central Processing Unit)
PS3の核となるメインプロセッサ(CPU)には、2000年からSCE/ソニー/IBM/東芝の4社により共同開発された「Cell(セル)」プロセッサを採用。 Cellプロセッサは 1PPE+8SPE の構成のマルチコアプロセッサである。Cellは一度に10個の命令スレッドを処理できる。

64bit PowerPC プロセッサコア1つと「Synergistic Processing Unit(SPU)」と呼ばれる別々の計算処理が可能な8つのサブコアをワンセットとしたものが Cell である。Cell は主にデジタルホームアプリケーション向けに設計されているが、幅広いプログラミングモデルで利用できる。Cell の各コアは仮想化技術を通じて複数の OS とプログラミングモデルをサポートし、複数の仮想マシン上で複数のOSを走らせることを可能にしている。(そのためPS3では仮想マシンを管理するハイパーバイザーが最初に起動する事になっている)尚、PS3では8つのSPEの内7つのみ使用され、1つはリダンダンシ(冗長)のため使用されない。(SPEのうち1つが不良品であっても製品に使用できるため、チップ生産の歩留まり向上に繋がる)

Cellは単体でも高い性能を発揮するCPUになると言われているが、最大の特徴は「Cellコンピューティング」と呼ばれるネットワークによる分散処理機能。PS3を、中心にホームサーバ、テレビなど複数の「Cell」搭載機器を高速ネットワークで結ぶことにより実現する。考え方は「グリッド・コンピューティング」に似ているが、リアルタイム処理であることが最大の特徴である。 Cell自身も「グリッド・コンピューティング」構造ともいえる。

また、PS3でのCellの動作クロック周波数は3.2GHzであるが、Cell自体は4.5GHz以上で動作可能であるとしている。

技術資料はCell Broadband Engine にて公開されている。

GPU(Graphics Processing Unit)
GPUには、GeForceシリーズ等のPC向けグラフィックス・プロセッサで有名な米国NVIDIA社と共同開発した「RSX Reality Synthesizer」を採用。

RSXは、nVIDIA社のPC用グラフィックチップ「GeForce7800 GTX」にPS3内部で採用されている「Flex IO」インターフェイスを搭載したチップである。搭載されている、バーテックスシェーダは8本、ピクセルシェーダは24本とスペック的には同一の物だが、VRAMとのインターフェイスは256bitから128bitへと削減されている。VRAMとのメモリインターフェイスは、一般的なGDDR3接続で、帯域幅は22.4GB/sec。CPUのCellとは、Flex IO インターフェイスによって 35GB/secの帯域幅で接続されている。

PS2では720×480 pixelsのSD解像度だったのに対し、PS3では1920×1080 pixelsの16:9 フルHD(High Definition)解像度表示を可能とし、プログレッシブ表示にも対応している。AV出力にはHDMIも採用され、アナログを介さない完全なデジタルtoデジタルの映像出力が可能である。ただし、HDMIは廉価版には搭載されないと発表された。

メモリ
メインメモリには米国Rambus社が開発した次世代メモリ「XDR DRAM」を採用した。東芝とエルピーダメモリがプレイステーション3向け512MビットXDR DRAMを発表(2005年5月17日時点)している。

I/Oインタフェースは米国Rambus社のFlexIO技術を採用し、HD品質の高精細画像をリアルタイム処理する為に必要な転送速度を実現している。

CPUにはXDR DRAMメインメモリが直結され、GPUにはGDDR3ビデオメモリが直結されており、NUMA構成を取る。レイテンシペナルティがあるものの、CPUとGPUが相互に他方の専用メモリにアクセスすることも可能である。

サウンド
サウンドに関しては、CellのSPUが処理を担う。PS2では、「ドルビーデジタルプロロジックII」を主としたインタラクティブサラウンドがゲームによってはサポートされていた。PS3ではXBOXのように「ドルビーデジタル」によるインタラクティブサラウンドが標準で実現されると思われるが、2005年5月17日現在SCE、ドルビーのどちらからも詳細については発表されていない。

ディスクメディア
PS3では、ソニー、松下電器産業などが提唱する次世代の光ディスク規格である「Blu-ray Disc(以下BD)」を採用した。BDは一層最大27GBの容量を持ち、HDTVの録画媒体として既に各家電メーカーからレコーダーが発売されている。また、映画等の映像コンテンツ媒体として「BD-Video」ソフトを2006年から発売していくとしている。尚、PS3ではBD-ROMの他にBD-RとBD-REを扱えるが、いずれも読み出し専用となっており書き込みは不可となっている。

拡張記憶領域
着脱可能2.5インチ 60GB/20GB ハードディスク

コントローラ
Bluetoothによるワイヤレス通信でケーブルやマルチタップ等の煩わしさから解放される。USBケーブルによる有線接続と充電が可能。コントローラの新要素、アナログスティックの精度向上(8ビットから10ビットへ)、R2/L2ボタンのトリガー化、前後左右傾き・左右振り・3次元加速度を検出する6軸検出システム (モーションセンサー) を搭載、の3点である。モーションセンサーとの兼ね合いから振動機能は削除された (これは、イマージョン社と係争中の振動型コントローラの特許に関する裁判の影響も考えられる)。なお、PS3にはPlayStation、PS2用のコントローラ端子は装備されていない。また、2005年の発表ではコントローラは曲面を多用したブーメランのような形のデザインに一新されていたが、2006年の発表でPS2とほぼ同等の形状に戻された。

PS3のコントローラは、モーションセンサーとしてはライバル機であるWii(任天堂)とほぼ同等の機能を持っている。ちなみに、PS3のコントローラが「6軸検出システム」、Wiiのコントローラは「3軸モーションセンサー」とお互いの軸数や呼び方が異なっているのは、PS3は「傾き3軸 + 加速度3軸」で6軸、Wiiは「傾きも加速度も3軸」で3軸と表記しているためと言われている。しかし、PS3には、Wiiに採用されているポインター機能(画面上の一点を指し示す機能)は搭載されていないため、両者が目標とするゲームが同じものというわけではなく、あくまでPS3はハイスぺック重視、Wiiは直感的なゲーム重視であることに変わりはない。(2006年の発表時には、いくつかの報道機関が、「両者のコントローラーが全く同等の機能を持つ」と報道したため、一部で誤解が生じた。)だが、次世代機にモーションセンサーを搭載するアイデアは、2005年の東京ゲームショウで任天堂が先に発表していたため、任天堂英国事業部門がこの機能に関し、非難の意思を表明している。

一時期SELECTボタンが、間違ってSERECTと表記されていることがあった。

通信
Ethernet端子として、最も普及している 100BASE-TX に加え、1000BASE-T(ギガビットEther)もサポートする。

さらに 60GB モデルに搭載される無線LANには、最も普及している IEEE802.11 b/g を採用。PSP との通信・連携も可能とされた。 PSP とのデータのやりとりを行ったり、ポケットステーション のような使いかたをしたり、PSPをPS3のコントローラとして使用するなど、今後さまざまな応用が考えられている。

AV出力
60GBモデルにはAV出力端子にHDMIが搭載される。HDMIはPCとディスプレイの接続標準規格であるDVIをAV家電向けに映像・音声転送を可能にしたもので、プレイステーションの歴史上初めて映像と音声の完全なデジタル転送を可能とした。 またAVマルチの出力でもD5(1080p)までの出力が可能である。 GPUのRSXは現行のHDで最も高精細な1080p解像度をサポートしている。PS2の時のDVDの普及のように、PS3がデジタルテレビ及びBlu-ray Discを普及させる立役者になる可能性も秘めている。

I/O
PS3にはPS2まであった「PlayStation用メモリーカードスロット」が装備されていない(2005年5月17日時点 プロトタイプ仕様)。そのため、PSやPS2のゲームデータを読み込むことはできないが、従来のメモリーカードとUSBをつなぐコネクタなど何らかのオプション機器が用意される可能性もある。ゲームデータの保存にはPSPと同様のMSの他、SDやCFなど様々なメディアにセーブデータを置ける様にしたいとしている。

HDDスロット
PS3におけるハードディスクはPS2でのオプション装備のような形ではなく、60GB/20GBハードディスクが標準で装備される。 HDDにはフルスペックのLinuxをおまけで付けるとのSCE社長発言有り。(参考記事)

互換性
互換性の実現方法については2005年5月17日のプレス発表では公表されていない。PS2 に PlayStationのCPUが搭載されたように、PS3の基板上にPS2のハードウェアが搭載されるのか、またはCellによるエミュレーションが行われるのかは明らかにされていない。久夛良木SCE社長はハードウェアとソフトウェアのコンビネーションで互換機能を持つとしている。(参考記事)

PS3には、PS2までのコントローラ端子とメモリーカード端子が装備されていない。「コントローラ変換コネクタ」や「メモリーカードリーダー」のようなオプション品が登場する可能性があるとの見解もあるが、いずれも定かではない(2006年2月20日)。

プレステ3 仕様

仕様
2006年5月9日現在 SCE公式発表による製品版仕様

概要
外形寸法:約325×98×274mm(幅、高さ、奥行き)突起物含まず
重量:約5kg(HDDレコーダー並)
CPU(Central Processing Unit)
Cellプロセッサー(PowerPC-base Core(PPE)) 3.2GHz
1 VMX vector unit per core
512KB L2 cache
7 x SPE @3.2GHz
7 x 128b 128 SIMD GPRs
7 x 256KB SRAM for SPE
浮動小数点演算性能 : 218 GFLOPS
GPU(Graphics Processing Unit)
GPUクロック周波数: 550MHz
浮動小数点演算性能 : 1.8 TFLOPS
Full HD (最大1080p) x 2 チャンネル
Multi-way programmable parallel floating point shader pipelines
メモリ
Main RAM: 256MB XDR DRAM @3.2GHz
VRAM: 256MB GDDR3 @700MHz
システムバンド幅

Main RAM: 25.6GB/s
VRAM: 22.4GB/s
FlexIO
for RSX: 20GB/s (write) + 15GB/s (read)
for South Bridge: 2.5GB/s (write) + 2.5GB/s (read)
サウンド
DOLBY DIGITAL 5.1ch
dts
リニアPCM
ディスクメディア
CD : CD-ROM、CD-DA、CD-R、CD-RW、SACD Hybrid(CD層)、SACD HD、DualDisc (音楽専用面/DVD面)(PlayStation、PlayStation2、音楽CD、SACD、DualDiscの再生に対応)
DVD :DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW( PlayStation2、プレイステーション3、DVD-Videoの再生に対応)
Blu-ray Disc :BD-ROM、BD-R、BD-RE(プレイステーション3、BD-Videoの再生に対応)
拡張記憶領域
2.5インチ 60GB又は20GB ハードディスク(20GBモデルはメモリースティック、SDカード、コンパクトフラッシュの入出力端子とIEEE802.11b/gの通信機能、HDMI出力端子がない)
コントローラ
Bluetooth (最大7台)
USB (有線接続)
Wi-Fi (PSP®)
Network (over IP)
通信
Ethernet:(10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T)×1

Wi-Fi(ワイヤレスLAN):IEEE 802.11 b/g(60GBモデルのみ標準装備、オプション追加可能)
Bluetooth:Bluetooth 2.0 (EDR)
AV出力
解像度:480i、480p、720p、1080i、1080p
HDMI出力×1(60GBモデルのみ標準装備)
アナログマルチ出力×1
光デジタル(OPTICAL)出力×1
I/O
USB(2.0):前面×4
Memory Stick(MS):標準/Duo、PRO×1(60GBモデルのみ標準装備、オプション追加可能)
SDメモリーカード:標準/mini×1(60GBモデルのみ標準装備、オプション追加可能)
CompactFlash:(Type I、II)×1(60GBモデルのみ標準装備、オプション追加可能)
HDDスロット
デタッチャブル 2.5” HDD slot×1

互換性
PS3は「PlayStation」と「PS2」との高解像度での互換性(backward compatibility)を持つと発表された(2005年5月17日現在)。

プレステ3 沿革

沿革
2001年3月9日 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と、IBM、東芝ブロードバンド時代に向けた超並列プロセッサの共同研究および開発に合意。
2002年4月2日 IBM、ソニー、東芝と最先端半導体製造プロセス技術の共同開発で合意と発表。
2004年9月21日 SCEは次世代プレイステーションにBlu-ray Discドライブを採用することを発表。
2004年12月7日 SCEとNVIDIAは、次世代ゲーム機のGPUを共同開発することを正式発表した。
2005年2月8日 SCE、IBM、東芝の3社は共同開発中のマイクロプロセッサ「Cell(セル)」のアーキテクチャを初めて明らかにした。
2005年3月30日 PS3が採用する 512MビットXDR DRAM を東芝とエルピーダメモリが発表。
2005年5月17日 「プレイステーション3(PS3)」正式発表。
2005年7月21日 Havok社と戦略的ライセンス契約締結発表。物理エンジンをPLAYSTATION3向けソフトウェア開発キットの一部に採用。
2005年7月21日 米国エピック・ゲームズ社と戦略的ライセンス契約締結発表。“Unreal Engine 3”の評価版をPLAYSTATION3向けソフトウェア開発キットに併せて提供。
2005年7月21日 米国AGEIA社と戦略的ライセンス契約締結発表。物理演算ライブラリ“PhysX”をPLAYSTATION3向けソフトウェア開発キットの一部に採用。
2005年7月21日 英国SNシステムズ社買収にむけて基本合意と発表。“ProDG”をPLAYSTATION3向けソフトウェア開発キットの一部に採用。
2006年3月15日 「PS Business Briefing 2006 March」にて、当初、2006年春発売としていたPS3の発売を2006年11月まで延期することが発表された。
2006年3月22日 「Game Developers Conference 2006」にて、正式にインターネットを利用したコンテンツ配信サービスE-Distribution Initiativeを行うと発表。
2006年11月11日 日本発売予定。内蔵HDD20GB版 販売価格6万2790円(税抜き5万9800円)、内蔵HDD60GB版オープンプライス
2006年11月17日 北米・欧州同時発売予定。20GB版499ドル、60GB版599ドル

プレステ3 概要

概要
2005年5月17日に詳細を発表、発売は2006年春とされていたが、Blu-ray Discの規格策定の遅れ、次世代HDMI規格の制定等を理由に、11月初旬に延期された。
2006年5月9日、E3内で2006年11月11日に日本先行発売することを発表。値段は20GBモデルが販売価格6万2790円(税抜5万9800円)、60GBはオープン価格(実勢価格は税込7万5000円強)。アメリカ・欧州では2006年11月17日発売、価格はそれぞれ499ドル・ユーロ、599ドル・ユーロとなる。プレイステーションシリーズ中どころか、過去に発売された家庭用ゲーム機の中で最も高い価格の部類である。
一般的には家庭用ゲーム機と認知されているが、SCE側は「ゲーム機ではなくコンピュータ」と明言している。また、社長である久夛良木健はインタビュー記事の中で、(パソコンと同様に)技術の進歩にしたがってHDDやメモリといったPS3のハードウェア構成のアップデートを行うとの見解を示した。([1])
PS3には、CPUにSCEI/ソニー/東芝/IBMの共同開発による「Cell(セル)」プロセッサが搭載されている。
GPUには米国NVIDIA社と共同開発したRSX(クロック周波数550MHz)のチップを採用した。1920×1080 pixelsのフルHD解像度でプログレッシブ出力が可能。
PS3の標準メディア規格として、HD-DVDと並び次世代大容量光ディスクとして注目されているBlu-ray Disc規格を用いたBD-ROMを採用している。PS3は全てのゲームが「BD-ROM」での発売を予定している。
PlayStation規格、PlayStation 2(以下PS2)規格のディスク(CD-ROM、DVD-ROM)と互換性を持たせ、PS1/2のゲームソフトもPS3でプレイすることができる。
本体は上面が曲面となっている近未来を感じさせるデザイン。PS2と同様に縦置き、横置きに対応している。カラーバリエーションは、2005年の発表ではホワイト、シルバー、ブラックの3色が用意される予定だったが、2006年の発表でクリアブラックのみに絞られた。ただし、60GBモデルには1箇所シルバーのラインが入る。光学ディスクドライブはスロットインを採用した。コントローラはBluetoothによるワイヤレス通信式となった。
また家庭内での使用を中心に考え、PS2並の静粛性を実現したと発表された。
自社の携帯ゲーム機「PSP」とも無線LANを介して通信が可能である。ただし、20GBモデルには無線LANは搭載されず、USBケーブルにて通信を行う。
操作系にXMBを採用し、音楽やビデオ再生機能、インターネットブラウザを標準装備。
プレイステーション2までは「PlayStation」のロゴが使用されているが、PS3ではロゴが一新され「PLAYSTATION 3」と大文字表記になった。プレイステーション・プレイステーション2と同様、一般的には「プレステ3」と略されると思われる。プレスリリース内では「PS3(ピーエススリー)」の略称が使用されている。
PS3は発売と同時に「PlayStation Network Platform(仮称)」(一説にはPlayStation HUB」)と呼ばれるネットワークサービスが基本料金無料で展開される。サービス内容はXbox 360で提供されている「Xbox Live」と同程度のものと予想される。

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。